宮城県歌人協会には18人の方が個人会員として活躍されています。
プライバシー保護の観点から、各個人会員の方々のご意向を確認でき次第、順次掲載(五十音順)します。
近江 瞬
1989年生まれ 石巻市在住
塔短歌会所属、第10回塔短歌会賞受賞、第9回塔新人賞受賞
第一歌集「飛び散れ、みずたち」(歌集紹介欄参照)。
故郷の石巻市で石巻若手短歌集団「短歌部カプカプ」を率いる。ラジオ、石巻「たんたか短歌」放送。
自選歌
僕たちは世界を盗み合うように互いの眼鏡をかけて笑った
片岡 雄策
1937生まれ。仙台市在住。
第14回現代短歌セミナー仙台(日本歌人クラブ主催)優秀賞
短歌未熟のうえに体調不良が重なり、心身共々ガタガタながら、
なんとか短歌の道を歩き続けよう、の覚悟です。
自薦歌
友の死に悲しみ堪へ読み返し胸騒ぎのまま認めに至りぬ
金澤 敦子
1955年生まれ。仙台市在住。
宮城県短歌賞受賞。
西多賀病院での患者さんとの短歌会が出発点。
現在は患者さんは居りませんが、地域の中の「西多賀短歌会」として会は存続し、
和気あいあいと切磋琢磨しております。
自選歌
在ることのありがたさふとも思いつつ母の籐椅子の丸きくぼみは
金澤 孝一
1945年生まれ。仙台市在住
歌集『金澤孝一歌集』
大震災後10年間続いたNHK仙台の地域密着型ラジオ情報番組『ゴジだっちゃ!』が、
令和4年3月に終幕。短歌コーナーの選・評に携わった最終回の入選歌6首 自作2首
・雪の降るローカル電車の無人駅車掌が走る小鳥も走る 岡田孝道
・ゆきだまり天にのぼりて雲となり北の大地の畠をうるおす 八鍬政雄
・張りつめた氷をすべる月光を見失ったらそこはもう春 音羽凛
・目刺焼きそんなに美味しそうに食むあなたの特技かもしれないね 小田和子
・ゆっくりと伸びておくれよ足の爪手元もどかし我を笑うか 片倉典子
・「ありがとう」ひらがななぞる指の先呼吸器の夫は旅立ちを告ぐ 柏原ヒサ子
・「十一年目」を問われて応うる和やかさ深奥みせざる里人われら 金澤孝一
・十一年の時の作りし高き壁「馴染めふる里」、「馴染まんふる里」 金澤孝一
志賀 努
筆名 志賀刀達(しが とうた)
仙台市在住。 1935年生
宮城県芸術祭(令和元年)優秀賞・歌人協会賞、大伴家持のつどい短歌大会:第28回入選、第30回・第39回優秀賞
自選歌
迫真の居合をなせば仙台平の袴のうちに膕の伸ぶ
居合:ゐあひ 仙台平:せんだいひら 膕:ひかがみ
鈴木 洋子
1950年生まれ。石巻市在住。
なぎさ石巻所属。
第67回宮城県短歌大会入賞、第30回宮城県短歌賞(2019)佳作。
第一歌集「矩形の洞」(2020年4月)
震災10年を迎えた今年の4月に第一歌集を上梓。
震災に遭遇した者として、あの時のこと、変わりゆく町や人々の心模様を、詠い続けていきたいと思う。
自選歌
燃え尽きし教室棟は黒き洞の矩形となりて海へ開けり
高橋 要
1950年生まれ 黒川郡大和町在住
第67回宮城県短歌賞入賞、 第68回宮城県短歌大会入賞、第34回落合直文全国大会佳作賞
本協会に入会させていただいてから年数も浅く、今後は皆様方との交流を深めさせていただき、
一首でも多くの歌を作りたいと思って居ります。
自選歌
フィヨルドを眺むる宿のロッキング椅子ノスタルジックな時をゆだねて
八尾 寛
1952年生まれ。仙台市在住。
古希を迎えたころから一日一日を大切に過ごしたいという気持ちが強くなりました。
若いころから愛しておりました山と短歌を生きがいにしたいと思います。
歌を通じて、皆様と一期一会の感動を共有できれば幸いです。
自選歌
綿毛なすよもぎ芽出でぬこの川辺少女と摘みし彼の土手にこそ
若生 英子
仙台市在住。
晴天短歌会所属。
まだまだ初心者で、「晴天」誌にここ10年位続けて作品を投稿していることが唯一の活動です。
自選歌
家こもりの長さに飽きてまだ盛る藤の花摘む気怠い午後に